アメリカ農業省のバイオプリファード・プログラムの申請を行うためには、認定された試験所においてASTM D6866 バイオベース濃度試験を行わなければなりません。 バイオベース濃度試験ラボはアメリカ農業省に認可されていなければなりません。試験所は ASTM D6866試験を行う能力があることを示すことはもとより、ISO 17025認定を受けており、人為起点のcarbon-14を取り扱ってはいけません。
ISO/IEC 17025 規格は試験所が、試験、較正、サンプリングを公正に一貫して行うことができることの要件を取り決めています。 International Organization for Standardization (ISO)によると、 ISO 17025 は試験所が品質の高い分析システムを構築しており、技術的に正確で信頼性のある結果を提供できることを認めます。
ISO 17025認定試験所による試験結果は、世界中の多くの試験所によって承認されます。よって各国において追加試験を行う必要がなく、一度の試験で国際的に認められるデータを得ることが可能であり、国際間の取引の際に大変有利です。
ASTM D6866ではその規格のscope and limitationsにおいて、人為起源carbon-14を取り扱う試験所は試験を行えないことを明示しています。
ASTM は、人為的なcarbon-14は試験所のあちこちに拡散し、測定サンプルを汚染することによって、不正確で濃度の高いバイオベース試験結果をもたらす可能性があることを指摘しています。
ASTM D6866を行う試験所に対し以下の項目について情報公開を要求しています:
バイオプリファードプログラムはアメリカ合衆国政府がバイオベース製品の消費の増加と、それに関わる雇用を創出するために制定されました。プログラムには二つのイニシアチブがあります。 政府機関の 調達プログラム および 消費者マーケッティングのための ヴォランタリー ラべリングプログラムです。これまで139の製品カテゴリーが認証されています。
フロリダ州マイアミに拠点をおくベータアナリティック社では2004年からASTM D6866試験を行っております。ベータアナリティックは2004年からASTM (the American Society for Testing Materials) のD20.96 サブ委員会に所属し、ASTM D6866の著作に協力しています。
2008年にISO 17025認定を取得し、 トレーサーフリーのベータアナリティックはグロスコンタミネーションを避けるためバイオケミカル試料をはじめとするcarbon-14、carbon-13、carbon-12およびその他すべての人為的な同位体がラベルされた試料は受け入れておりません。
納期および料金の詳細は052-802-0703 (日本総代理店 地球科学研究所 担当 松山)、305-662-7760 (USA) または こちらの コンタクトフォームからお問合せください。
ベータアナリティックはASTMおよびアメリカ農業省バイオプリファードプログラムとは提携していません。 しかしながらバイオプリファードボランタリーラべリングプログラムの申請のための試料提出方法についてのご相談は歓迎いたします。
References:
ASTM D6866-22 – Standard Test Methods for Determining the Biobased Content of Solid, Liquid, and Gaseous Samples Using Radiocarbon Analysis