Beta Analyticとその社長であるDarden Hoodが、放射性炭素年代分析法を使用して固体や液体、気体試料のバイオベース成分含有量を測定する試験法の開発に貢献したとして、 ASTM D6866のASTMインターナショナルのプラスチックに関する委員会D20より”William N. Findley Award”を受賞しました。
”William N. Findley Award”は、新しい分野の標準化や、ローカル・グローバルを問わずインパクトを与えた技術に貢献を称えるために個人または組織に贈与される賞です。
ISO 17025認定機関であるBeta Analyticは、2004年にASTM D6866の共同著者として、ASTMの小委員会D20.96に参加しました。 それ以来、ラボではバイオベース関連の製造業界だけではなく、再生可能カーボンの測定を必要とする他の業界も対象として、何千回もの ASTM D6866試験が行われてきました。
当初、ASTM D6866は米国農務省の要求によって、バイオベースド製品優先調達プログラム(BioPreferred Program)のために開発された規格で、この規格によって、政府機関が製品により多くのバイオマスを含む製造業者に対し優先調達権を付与するという法律に合わせて作成されました。
C14分析をすることでバイオマス由来の成分と石油由来の物質を分け、バイオベース(生物由来成分)含有量を測定する方法として、ASTM D6866は広く使用されています。バイオマスに含まれるC14の量は既知の事実であるため、バイオマス由来の材料の割合を測定することができるのです。 ASTMインターナショナルの規格開発マネージャー、Alyson Fick氏によれば、ASTM D6866はバイオベース含有量の測定に使用されるすべての国際規格の基礎となっているとのことです。また、同規格の重要性は、プラスチックの領域をはるかに超えています。
実際、ASTM D6866に記載された方法を基にして開発された規格がいくつか存在します。例:CEN/TS 16137 and ISO 16620-2 (プラスチックのみに適用可), EN 15440 (固体回収燃料用に開発), EN 16640 (すべてのバイオベース製品に適用可), ISO 13833 (固定排出源からのバイオマス由来と化石由来の二酸化炭素の割合を測定), ISO 19984 (ゴムおよびゴム製品に適用可)
また、長年にわたりASTM D6866は世界中の様々なプログラム(政策)に取り入れられてきました。例えば、USDA BioPreferred Voluntary Labelling Program, TÜV AUSTRIA OK biobased program and DIN CERTCO’s DIN-Geprüft biobased schemeといった政策は、適正評価の一環としてASTM D6866試験を必要とする認証プログラムです。
さらに、バイオマスの廃棄物由来燃料を燃焼した際のカーボンニュートラルCO2排出量の割合を測定するためにASTM D6866試験を必要とする温室効果ガス(GHG)排出量に関する規制およびイニシアチブも存在します。こうしたプロトコルの例として、 California’s AB32/SB32 Mandatory GHG Emissions Reporting, the Western Climate Initiative and the US EPA Final Mandatory GHG Reporting Ruleが挙げられます。
アメリカ合衆国フロリダ州マイアミに本社を持つBeta Analyticは、2004年以来世界中のさまざまな企業や機関にASTM D6866試験を提供してきました。ラボは、長年にわたり信頼できるバイオベース試験のサービスプロバイダーであることが証明されています。
Beta Analyticは、USDAのBioPreferred Programの試験機関として認められるための3つの条件である、ISO 17025の認証を受けていること、人為的に生成された炭素14への直接的な曝露がないこと、またASTM D6866試験を実施する性能を保持していること、を満たしています。
Beta Analyticにてバイオベース含有量測定試験をご依頼の際は、サンプルを米国のラボが受領してから5〜7営業日で高精度の試験結果をご提供しております。お問い合わせは、 こちらから お願いいたします。